ママが幸せだと子どもも家族も幸せは嘘?

あけましておめでとうございます^^

カウンセラーの陽瑠(はる)です。

2024年1月1日。これからよろしくお願いします。

ママが幸せだと子どもも家族も幸せ?

ママが幸せだと子どもも家族も幸せ?

さて、「ママが幸せだと子どもも幸せ」

という言葉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

私、この言葉の意味が昔よくわからなくて。

というより、

私の中では「子どもの幸せがママの幸せ」ならわかるけど…

子どもの幸せより、自分の幸せを優先するような意味合いに聞こえて

なんだかとても違和感だったんですよね。

「母親が自分のことを優先するなんて」

と、この言葉にもやっとすらしていた自分がいました。

5年前、私は上の子に吃音や先天性の目の障害があることが分かったり、

下の双子たちが1000g未満で産まれて

1人は希少難病の可能性が高いとの告知を受け、生後すぐ生死の境を彷徨い、大きな手術を受けたりと子育てに対してものすごく大きな不安を抱いている時期でした。

「子どもたちのサポートを全力でしなくては」と決意し、

大好きだった教員の仕事を辞めたりして

とにかく大きな不安の渦の中にいました。

口癖は「私はいいから」。

当時は特に自分のことを何でも後回しにしなければならないと思っていましたし、

むしろ自分が幸せを感じる瞬間があると罪悪感すら抱いてました^^;

「自分を犠牲にして子どもたちのために時間と労力を割くのが、母である私の役目」

だと信じて疑いませんでした。

とにかくこの子達をどうやったら幸せにできるだろうと、毎日毎日そればかり。

このままじゃこの子たちは幸せにはなれないかもって勝手に決めつけてしまっていました。

そんな私が強烈に違和感をもっていたのが

「ママが幸せだと子どもも幸せ」という言葉です。

信じられなかったし、信じたくなんてありませんでした。

嘘でしょ?って。

だってそれを受け入れたら、これまでの自分が全部否定されちゃう感じで。

だったんですが。

あるとき、夕飯を食べながら子どもとたわいもない話で笑い合ってる時に言われたんです。

ぼく、ママがにこにこ笑ってるとすごくうれしい!!

って。

そのとき、ハッとさせられました。

子どもにとっては何気ない一言だったのでしょう。

でもその一言に私は魂が揺さぶられたような感覚がありました。

私最近子どもの顔を見て笑えてたかな?

一緒に笑いあったりしてたかな?

・・・思い返してもそんな自分が見つからなくて。

子どもにありがとう、ごめんねとわんわん泣きながら抱きしめたことを覚えています。

幼いころ、私もわが子と同じように感じていたことも思い出しました。

母が笑顔でいてくれるとそれだけで安心して、うれしくて。

私も幸せな感覚でいられた温かな感覚。。

逆に悲しそうで辛い苦しい顔を見せられると、私もつらく悲しかったこと…。

このときからです。

私の生き方、本当に私はこれでいいって思ってるの?って。

そしてさらにそのあとすぐ、

もう一つ私の考えを変えるきっかけとなった「オランダの考え」に触れることになります。

オランダでは母親の幸せが大切だと認識されている

オランダはunicefの「子どもの幸福度ランキング」調査でこれまで3度も首位になった国です。

そんなオランダでは

「母親は子どものために幸せでなくてはならない」ということが当たり前のように根付いています。

なぜそのような考えが強いかというと、

母親が幸せでご機嫌でいられることが、子どもたちの幸せにそのまま関係している

とされているからです。

オランダの女性は自分のやりたいことに素直で、自分の一回限りの人生を楽しんでいる方がとても多くいます。

私がオランダの考えに触れたとき、一つ衝撃だったのが子育て中の家庭の「食事作り」に関してです。

オランダでは調理にかける時間が短いことで知られている国で、それは子どもがいる家庭でも同じです。

それはクリスマスなどの行事のご馳走様でもとてもシンプル。

買ってきた簡単なもので済ませることにも抵抗感や罪悪感はない印象です。

その時間を子どもや家族との時間にゆっくり使うという考えも強くあります。

・三食毎食栄養に気を配らないといけない。
・野菜をたくさん食べさせなければならない。
・お祝い事ではたくさんの食事を用意しなければならない。
・味に飽きないようにしなければならない。

このように「~ねばならない」に囲まれていた私にはとても衝撃的な話でした。

出来合いのおかずを買ってくることも、

市販の離乳食を買うこともなかなか出来なかった私には、

最初は理解ができませんでした。

だけど、思い返すと

子どもたちの誕生日に一生懸命頑張って食事を用意していたら子どもたちが台所をちょろちょろ…「向こう行ってて!」と目くじら立てて怒ったり

手伝いたい!という子どもたちに「余計時間かかる・・・」とイライラしてしまったり。

もちろん家族を想って行う食事作りに幸せに感じた時間もあるけど

どちらかというとそんな自分に自己嫌悪してしまう苦い思い出も多く思い浮かんできました。

そんな感じだったので

私が食事作りをしている間に子どもたちが私からの愛情を感じてくれたか?といえば

「そうは思わなかったよね」と自分でも感じちゃうんですよね。

親もそして子どもたちもご機嫌に幸せに過ごすことを大切にしているオランダ。

それを知ったとき、私もっと変わっていいのかもしれないって初めて思えたんです。

勿論、これが成せるのは子ども個人に合わせた教育システム、福祉や年金制度の充実、父親も育児に参加するのが当たり前の社会などさまざまな背景があります。

今の日本で完全に真似するのは難しいことでしょうし、日本には日本の良さがあるとも思っています。

だけど、「ママが頑張らなくては」と一人で必死に戦い

そして自分の幸せを後回しにする母親を見て育った子どもたちは?

きっとそうやって「一人で戦うこと」を見て学ぶでしょう。

でも・・・私は「それは」願っていませんでした。

私のように私のためでない何かのため自分を犠牲にして生きて欲しくない。

子どもには自分のやりたいこと、生きる道をめいいっぱい楽しんで欲しいし、

苦しいことも勿論あるだろうけど、幸せをたくさん見つけてほしいし

自分の人生が最高!と思って生きていって欲しい。

そして、本音では「私もそんな人生を生きたい。」

ある意味生きるモデルになる私は全く逆のことをして生きてきたことに気づかされました。

その後私は心理学を学び、子どもの発達支援に関わってきて一番大切だと感じたことがあるんです。

それが冒頭で述べた「ママが幸せになること」なんです。

だから「ママが幸せなら子どもも幸せは嘘か。」の答えはNO。

ママが幸せになると子どもも幸せになれるんです。

別に自分の幸せを優先して、子どもを後回しにするって今ではありません。

一緒に幸せになっていけるんです。

今私は、「母親である私が幸せでご機嫌でいられる」ことが最重要だと思っていますし(もちろんパパも。)

かつ、それによって子どもも夫も、ひいては周りの人みんなが幸せになることを信じています。

「子どもと夫と幸せに生きていきたい」その思いは変わっていません。

最後に

もしかしたらこれを読んでくださっている方の中にも

以前の私のように苦しみながら必死にもがきながら生きている方もいるかもしれません。

自分が幸せになることに罪悪感を感じている方もいるかもしれません。

私だけが幸せになってはいけないって…。

今更遅いかも。。

そう思われている方もいるかもしれません。

だけど。

諦める必要はありません。

あなたもあなたの人生を必ず大切にできるようになります。

今何かをずっと一人で握りしめてて辛く苦しくても、それを手放し、楽しくしかもみんなで幸せに生きていけます。

あなたも、子どもも幸せであるためにも、

あなたはあなたの幸せを大切にしていいんですよ。

でも、それがものすごく難しいことに感じるやっぱり幸せになることに抵抗感や罪悪感を感じる…

そんな方がいたら、一緒に幸せを選ぶ練習をしていきましょう^^

ママが幸せなら子どもも幸せは、ほんと。

あなたはいつだって「幸せ」を選べることを忘れないでくださいね。