公園・遊具で遊びたがらない子どもの原因は?対策・アプローチは?

親としては公園で元気に遊んで欲しいと思っているのに、遊具で遊びたがらないといった姿を見ると不安になりますよね。

他の子はむしろ「帰りたくない!!」と言って泣いているのにわが子といえば「公園にはいきたくない。遊具では遊びたくない」と言って泣いている…。「この子大丈夫…?」と心配…。

うちの子だけ?と思って相談される方も多いのですが、経験上そんなに珍しくありません^^。

我が息子の1歳~4歳期がまさにそうで、外で元気に遊ぶ姿を見ることはほとんどありませんでした。

息子の状態は当時こんな感じ↓

・外へ遊びに行こうと言っても嫌な顔をして拒否。
・ひたすら積み木を並べたり、車で室内で遊ぶのが好き
・遊具はとにかく絶対拒否
・ではボール遊びならと思ったけど、ボールをうまく投げることも取ることもできない

そんな息子、6歳になった現在は野球とドッジボールが大好き。朝6時から公園に行って運動を楽しむような活発男児へと成長したわけですが…

当時は「私の育て方が悪いのかな?」「このままで大丈夫かな?」と心配したり、外で遊んで欲しいのに遊びに行こうとしない息子にやきもきすることもありました。

そこで同じような悩みをもつママたちに向けて

・公園や遊具で遊びたがらない子どもの原因・理由は?
・親ができる対策やアプローチ

について解説していきます。

ちなみにnoteでも同じような悩みをもつお母さんのお悩みにお答え&息子が公園に行きたがらないことに対して奮闘した私の様子について正直に書いてみました。

良かったら読んでみてくださいね。

子どもが外や公園に遊びに行きたがらないのですが、どうしたらいいですか?|より道せんせい (note.com)

公園の遊具で遊びたがらない子どもの原因は?どんな心理?

さて、公園の遊具で遊びたがらない子どもって一体何が理由なのでしょうか。身体や心に分けて考えてみました。

年齢や発達段階においてたくさん可能性はありますが、いくつか思いつくままに書き出してみました。

これらの特徴が見られる=何かしらの障害の診断がつくというわけではありません。

身体的な要因
・外の風やニオイが嫌
・遊具で遊ぶよりほかに好きな遊び方がある
・他の子が遊具で遊んでいると注意が強くそちらに向く
・遊具の感触やニオイが苦手(ヒヤッとした感じ、鉄のニオイなど)
・砂等で手や足が汚れるのが嫌
・棒を掴む力が弱かったり、逆にタイミングよく離せずうまく遊べない
・体が傾いたり、回転を感じる感覚が発達途中のため遊具で感じる感覚が苦手
・視機能がまだ育っている途中なので、遊具に乗るのが怖い
・周りの声がうるさく聞こえる ・・・など

心理的な要因
・ママが安全基地なので離れたくない
・自由な遊び方が苦手でどこでどう遊んだらいいか困っている
・家で遊びたいという気持ちが強い
・遊具で遊ぶ時の自分の体がどうなるかの予想がつかず恐怖心を感じる
・家族以外の誰かがいるのが苦手
・ざわざわした雰囲気が怖い ・・・など

振り返ってみると、息子の場合は、当時めちゃくちゃ当てはまるものが多かったなあと感じます^^;

あと、大人の私でも何だかわかる~というものも多く…

子どもたちの中にもちゃんと理由があるんですよね。

公園や遊具で遊んでほしい場合のアプローチは?

では公園や遊具で遊んでほしい場合にはどんなアプローチをすることが大切でしょうか?

正直、お子さんの状態は千差万別なので一概には言えませんが、おうちでもできることをいくつかお伝えしますね^^

まずは子どもの状態を観察

まずはわが子が「何が好きで何が嫌か」を観察してみましょう。

公園内に他の人がいるのが気になる

公園内に他の人がいるのが原因になっていそうなら、

人がいない時間を選んだり、人が少ない場所を選びましょう。

ちなみにこの時「他の子がいるのなんて気にしなくていいよ!」と伝えても、子どもからするとそう言われても気になっちゃうんですよね^^;

年齢や視覚・聴覚などの感覚の発達が伸びてくることで落ち着いてくることもありますし、そういう性格なのかもしれません。

ですからこの場合は「言い聞かせる」より、こちらが環境を整えるという意味で人が少ない場所や時間を選んでみることから始めてください。

ブランコ・滑り台が苦手

ブランコや滑り台が苦手…という場合、脳の前庭覚という部分で感じる感じ方が敏感である場合があります。

前庭覚って?
重力や回転、スピードを感じる感覚。バランス・姿勢・目の動きに関わる。

おすすめの遊び方は

子どもの理由・ペースに合わせることが何より大切

「公園や遊具で元気に遊んで欲しい」…もう、痛いほど気持ちが分かります。

確かに公園や遊具で遊ぶということは発達においても多くのメリットがあります。

しかし、何より大切なのはお子さんの理由・ペースに合わせることが大前提です。子どもたちの発達を伸ばすのに大切なことは「楽しんで」「やりたいという意欲をもって」できるか、です。

外で遊ぶことより、室内での創作活動を楽しんでいたり、感触遊びが好きであったり…そういうことも理由の一つかもしれません。(これはこれで素敵^^)

対策よりまず先に「なぜこの子は公園・遊具で遊びたがらないのか?何が原因なのか?」を探り、その理由にしっかり寄り添うことが大切になってきます。

室内での遊びもその子の発達に重要なのでやっているんですよね。

ちなみに…私は無理をして連れて行こうとしたせいで、子どもが当時公園嫌いになってしまいました。(本当にごめんね…)私のように無理強いはやめておきましょう。

ただ場所慣れしてなくて数回行くと慣れる…とかならいいのですが、そうでない場合や、本人の拒否が強い場合、無理に連れて行ってもデメリットの方が多いです。

外で遊ぶためにできる工夫は?

もし、遊具で遊ぶのは嫌だけど砂場で遊ぶのは好きならば

⇒砂場でとことん一緒に遊ぶことを大切にする。手で遊んだり、道具を使ったり、掘ったり、水で固めたり、サラサラと上から落としたり…と遊び方は色々工夫できますね

本人が気に入ったものをとことんできるのが◎です。

遊具でお友達をよく見ているのならば

⇒遊具で遊ぶお友達を見ることで視覚的に学んでいると思って一緒に見たり、今「○○したね」と実況中継するという方法もあります。

基本的に、その子にとって必要な遊びや動きを子どもはしています。ですからそれを阻害するより、やり切るまで一緒にした方が結果的に発達の次のステップへ進めるんです。

その他、

・外を散歩する

外を歩くだけでも感覚には刺激が入ります。見た目には分からないかもしれませんが、確実に子どもは外に出ることで学んでいます。外に出ること自体を怖がらないなら、冒険する感覚で散歩するといった楽しみ方もできます。

・家の中でできる遊びからやってみる

身体的な理由が背景にある場合、その部分を育てることで遊具でも遊ぶことができるようになっていきます。すぐ変わる!というより、しっかり土台をつくっていくイメージでやってみてください。