定型発達の子とわが子を比較してしまう。比べても意味がないって分かってる。
もうやめようって思うけど、また少しすると比較して嫉妬したり落ち込んでしまったり…。
そんなふうに感じること、ありませんか?
実はこの悩み、発達に特性のあるお子さんを育てるママの間では“あるある”なのです。
そして同時に、「そんな自分がイヤ」と自己嫌悪まで抱いてしまう方も少なくありません。
この記事では、「比べてしまう自分がイヤ」「嫉妬してしまって苦しい」というママのために、
・自己肯定感を育てるための第一歩
・比較・嫉妬の根っこにある思考
・苦しくならないための感情の整え方
について書いていきます。
定型発達の子と比較してしまう…それって普通なの?
「比べちゃダメだよね…」
そう思えば思うほど、比べてしまう。
これって実は、自然な心の反応なんです。
子育て中はどうしても「周りと違うわが子」が気になるもの。
集団療育の場でも、「比べちゃうよね…」とママたちの長いため息がよく聞こえてきました。
大事なのは、“比べてしまう自分”を否定しないこと。
どうして定型発達の子が羨ましい・嫉妬してしまうのか?

嫉妬や落ち込みは、どこから来るのでしょうか?
結論から言えば――
「自分にはない」と感じる“思い込み”が原因です。
たとえば…
○○ちゃんの子はもう2語文話してる。
それに比べてうちはまだ…。
→「うちの子は遅れている」
→「このままで大丈夫なの?」
→「私はちゃんと育てられていないのかも」
こんなふうに、どんどん負のスパイラルに。
そして最終的には、
「比べるなんて最低…」→「でもやっぱり辛い」→「そんな自分が嫌」…
と、ぐるぐる考えすぎてしまうのです。
定型発達の子に嫉妬心が湧き辛くなった時の対処法は?

おすすめなのは、「嫉妬している」ことをまず認めることです。
恥ずかしいことでも、悪いことでもありません。
むしろ「気づく」ことが、手放すための第一歩です。
実は自分がどんな感情を抱いているかを知るだけでもその感情から離れることができます。
ということでネガティブな感情が湧いている自分を認める方法をお伝えしていきますね。
ノートに今感じているネガティブな感情を吐き出す

▷やり方は簡単。ノートに書き出してみてください。
…どんなにダサくても、恨みがましくても、OK。
あなたの本音に、正直になってみてください。
自分の心を実況中継するような感じです。
・○○ちゃんの子はもう歩いてる。うちの子はまだハイハイすら…。悔しい、悲しい。
・そんなことを思ってしまう自分が嫌。ママ失格じゃないかって思う。人としてもだめ。
真面目で優しいママたちほど「こんなの書いたら子どもに申し訳ない…」「こんなこと思うなんて自分はダメな人間だ…」と自分で自分で責めまくります。
とってもよくわかります。
だけど、どれだけ見ないようにしても、それも本当のあなたなんですよね。
書いて書いて書きまくったら、一度読み返してみましょう。
そして「そっか、そっか。これがそんなに嫌だったんだね。悲しかったんだね。」
と自分の中のもう一人の自分がいるように声をかけてあげて欲しいのです。
自分の心の状況を俯瞰することで、心と頭も整理されていきます。
何より、あなたがあなたの一番の理解者になるのが一歩になります。
巡り巡って、あなたのためにも、子どものためにもなります^^
本当は自分がどうなりたいのかを見つけるヒントに変える
裏を返せば――
「本当はこうなりたい」というサイン
なのです。
たとえば、
「人と比べずにわが子の成長を喜べる自分になりたい」
「できない自分にもOKを出せるようになりたい」
その“理想の自分像”を自覚できれば、
あなたの中で少しずつ思考のクセは変わっていきます。
ここで分かっておきたいのが、「自分は変えられても他人は変えられないこと」。
子どもも、親である自分の思ったようにはコントロールできません。
ですから他人の姿(子どもの姿)をなりたい未来(ゴール)にしてしまうと、いつまで経ってもこの悪循環からの脱出が遠のいてしまうんですね…。
「1年後に子どもが2語文を喋れるようになったら私は幸せになれる」と感じていても、実際の子どもの状態はコントロールできませんよね。
実際、上記の願いで1年後に子どもが2語文を喋れるようになれても、幸せだと感じられるかは分からないんですね。
実際、私もそうでした。
子どもは育つ。できることは増える。
だけど…私の心はずっと不安や不満を抱えていました。
「一般的な成長に追いつけてない」
「もっと○○でないと将来困ったことになる」
「○○くんと比較したら△△ができていない」
こうやって、ずっと別の「ないない探し」ばかりして、不安を自分で探しに行ってしまうんです。
だから大切なのは自分に焦点を当てることです。
嫉妬心が湧き上がったとき、まずは自分の感情をノートに吐いて整理したら
「じゃあどんな自分になれたら最高?」と自分に尋ねてみましょう。
嫉妬心が本当になりたい自分を教えてくれます。
わが子を定型発達の子と比較しないためにはどうすればいい?

根本的なところから考えるならば、
解決の一歩は「お子さんを変えること、成長させること」…ではありません。
では何が必要か?
それは、ママ自身の自己肯定感を上げることだと私は思っています。
自己肯定感とは、いい自分もいけてない自分にも「ありのまま、そのままの自分でOK」を出せる感覚です。
ありのままの自分を受け入れるってものすごくハードル高いですよね。
だってよく考えたら、私たちは幼い頃から誰かと競争することを強いられ、親や誰かに「○○が誰かよりできていて素晴らしい」という褒め方をされたり、「△△よりできていないなんてダメだ」と比較されてきました。
その中でできない自分はだめだ、という思い込みが育ってしまいました。
ですから自己肯定感が低くなっていても仕方がないこともかもしれません。
でも。ここから抜け出すことは確実にできます。大人になってもいつからでも自己肯定感を高めることは可能です。
あなたの自己肯定感が高まれば、子どもにも笑顔が増えていくのは必然です。
親がダメな自分も「OK」と認めているのですから、子どもにだって同じようにOKと言えるようになりますし、子どももその姿を見て真似ていきます^^
▶自己肯定感に関する他の記事はこちらです。
まとめ
私は長い事この「嫉妬して自己嫌悪に陥る」ということにずっとずっと苦しめられてきました。
かくいう私の3人の子どもたちも、いわゆる定型発達の子とは異なる線路を歩んできました。
吃音、目の障害、運動発達遅滞、低身長などなど…
子どもたちが3人全員「定型発達」路線から外れているって自覚した時ね、素直にショックだったんです。そしてショックを受けた私にも酷く落ち込みました。
夫とは「双子の妹とか死にそうになりながら生まれたんだから生きてるだけでよし!!!」とは普段は話すものの…今考えたらそう自分に必死に言い聞かせていた時もあるのは事実です。
というのも、私は特別支援教育教員養成課程を修了している身。
たくさんの特性があるお子さんとこれまでにたくさん関わってきていましたし、そんな知識がある私がこんなことで悩むなんてとんでもないことだ…と思い込んでいました。
昔から「もし自分の子どもに何かしらの障害があっても私は勉強しているから大丈夫」って自信があったんです。が、その自信は子どもたちが産まれてから無残にもぼろぼろ崩れ落ちました(笑)
その時、自分の内面が嘘っぽい薄っぺらい人間に思えてしまったのです。
でも他人にはそんなことで悩んでいるってことを微塵も見せないようにしていました。
そんな無理に自分の不安を押し込んでいるもんですから、たまに襲ってくるネガティブに「うう~」とやられそうになるわけです。
SNSの友達の投稿を見て同じ月齢の子が我が子よりもはるか先に発達が進んでいるのを見てしまって
「何でうちの子は…」
なんてもう布団にくるまって寝ていたい気持ちにもなったものです。
でも、そんな私だって少しずつ変われました。
自分を包んであげてくださいね。
自分では難しいと感じたら…体験カウンセリングという選択を
ここまで読んで、「頭ではわかったけど、やっぱり苦しい…」と感じたあなたへ。
それは、あなたがひとりでがんばりすぎてきた証拠です。
ママの心の土台が整うと、
子どもとの関係も、日常のしんどさも、
驚くほど変わっていきます。
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