定型発達の子とわが子を比較してしまう。比べても意味がないって分かってる。
もうやめようって思うけど、また少しすると比較して嫉妬したり落ち込んでしまったり…。
これって特性があるお子さんがいるママにあるあるかもしれません。
以前、子どもたちの集団療育の場でもよくこの話題になっては、私も含めママたち皆で「比べちゃうよね、はあ~~~~~~」と長い長いため息をついていたものです。
でも一方でもう比較するのはやめたい!と思っている方も多いのではないでしょうか。
嫉妬心が湧いている状態って辛いもの。それにそんな自分は嫌だなあって感じる方もいるかもしれません。
できれば比較して嫉妬などせず、我が子の成長を楽しめる、そんな自分でありたいなあと思う方も多いでしょう。
実はそれ、嫉妬の仕組みを知ればかなり楽になるんです。
この記事では分かっちゃいるけど、嫉妬がやめられない!という方へ向けて
「定型発達の子が羨ましい!と比較して辛くなってしまった時の対処法」
について書いていきます。
どうして定型発達の子が羨ましい・嫉妬してしまうのか?
そもそもどうして私たちは他人が羨ましくなったり、嫉妬して辛くなってしまうのでしょうか。
結論から言うと、
羨ましいな~って思うときは、自分の心の中に「自分にはそれがない。」と感じてしまうから。
ないものをもっている(と感じている)人を見ると「あの人はもってていいなあ」と思うわけです。
そしてさらに嫉妬するときというのは、誰かと比較して「私にはあれがない。私にはどうせあれは手に入らない。」
と自分自身をネガティブに否定してしまうため生まれてきます。
最終的に
「そんなの思っちゃダメ!」→「でもやっぱり辛い…」→「そんなの思っちゃダメ!」→・・・
と悪循環にハマっている方もものすごく多いです。
定型発達の子に嫉妬心が湧き辛くなった時の対処法は?
結論から言うと、嫉妬心が湧いて辛くなった時の対処法としてまずやってもらいたいのは
「ネガティブな感情が湧いている自分を認める」ということです。
ネガティブな感情ってなんだか人に見せたくないし、そんなこと感じちゃう自分って恥ずかしい…と感じる方も多いかと思います。
ですが、実は自分がどんな感情を抱いているかを知るだけでもその感情から離れることができます。
ということでネガティブな感情が湧いている自分を認める方法をお伝えしていきますね。
ノートに今感じているネガティブな感情を吐き出す
ノートを用意したら「私の本音」をつらつら恨みったらしく書いてください。
誰も見ません。
だから恥ずかしいとか、カッコ悪いとか、こんなのダメだ!なんて思わず本当に思ったことを書いてください。自分の心を実況中継するような感じです。
・○○ちゃんの子どもはもう歩き始めているのに○○(自分の子)はまだハイハイどころかずりバイもしない。嫉妬してしまって辛い。
・そんなことを思う自分はダメなんじゃないかと思って悲しい
真面目で優しいママたちほど「こんなの書いたら子どもに申し訳ない…」「こんなこと思うなんて自分はダメな人間だ…」と自分で自分で責めまくります。
とってもよくわかります。
だけど、どれだけ見ないようにしても、それも本当のあなたなんですよね。
書いて書いて書きまくったら、一度読み返してみましょう。自分の心の状況を俯瞰することで、心と頭も整理されていきます。
何より、あなたがあなたの一番の理解者になるのが一歩になります。
巡り巡って、あなたのためにも、子どものためにもなります^^
本当は自分がどうなりたいのかを見つけるヒントに変える
先ほども書いたように、嫉妬が湧いている時って「私にはあれがない。私にはどうせあれは手に入らない。」の状態なんですが、
これって実は自分の理想の姿、本当になりたい姿を教えてくれるヒントも発してくれているんです。
ここで分かっておきたいのが、「自分は変えられても他人は変えられないこと」。
子どもも親である自分の思ったようにはコントロールできません。
ですから他人の姿(子どもの姿)をなりたい未来(ゴール)にしてしまうと、いつまで経ってもこの悪循環からの脱出が遠のいてしまうんですね…。
「1年後に子どもが2語文を喋れるようになったら私は幸せになれる」と感じていても、実際の子どもの状態はコントロールできませんよね。
実際、上記の願いで1年後に子どもが2語文を喋れるようになれても、幸せだと感じられるかは分からないんですね。
実際、私もそうでした。
子どもは育つ。できることは増える。
だけど…私の心はずっと不安や不満を抱えていました。
「一般的な成長に追いつけてない」
「もっと○○でないと将来困ったことになる」
「○○くんと比較したら△△ができていない」
こうやって、ずっと別の「ないない探し」ばかりして、不安を自分で探しに行ってしまうんです。
だから大切なのは自分に焦点を当てることです。
嫉妬心が湧き上がったとき、まずは自分の感情をノートに吐いて整理したら
「じゃあどんな自分になれたら最高?」と自分に尋ねてみましょう。
嫉妬心が本当になりたい自分を教えてくれます。
わが子を定型発達の子と比較しないためにはどうすればいい?
というか、そもそも比較するところから辞めたい…という方もいますよね。
ただ先ほどもお伝えしたように、根本的なところから考えるならば、解決の一歩は「お子さんを変えること、成長させること」…ではないんですね。
では何が必要か?
それは、ママ自身の自己肯定感を上げることだと私は思っています。
自己肯定感とは、いい自分もいけてない自分にも「ありのまま、そのままの自分でOK」を出せる感覚です。
ありのままの自分を受け入れるってものすごくハードル高いですよね。
だってよく考えたら、私たちは幼い頃から誰かと競争することを強いられ、親や誰かに「○○が誰かよりできていて素晴らしい」という褒め方をされたり、「△△よりできていないなんてダメだ」と比較されてきました。
その中でできない自分はだめだ、という思い込みが育ってしまいました。
ですから自己肯定感が低くなっていても仕方がないこともかもしれません。
でも。ここから抜け出すことは確実にできます。大人になってもいつからでも自己肯定感を高めることは可能です。
あなたの自己肯定感が高まれば、子どもにも笑顔が増えていくのは必然です。
親がダメな自分も「OK」と認めているのですから、子どもにだって同じようにOKと言えるようになりますし、子どももその姿を見て真似ていきます^^
▶自己肯定感に関する他の記事はこちらです。
まとめ
私は長い事この「嫉妬して自己嫌悪に陥る」ということにずっとずっと苦しめられてきました。
かくいう私の3人の子どもたちも、いわゆる定型発達の子とは異なる線路を歩んできました。
吃音、目の障害、運動発達遅滞、低身長などなど…
子どもたちが3人全員「定型発達」路線から外れているって自覚した時ね、素直にショックだったんです。そしてショックを受けた私にも酷く落ち込みました。
夫とは「双子の妹とか死にそうになりながら生まれたんだから生きてるだけでよし!!!」とは普段は話すものの…今考えたらそう自分に必死に言い聞かせていた時もあるのは事実です。
というのも、私は特別支援教育教員養成課程を修了している身。
たくさんの特性があるお子さんとこれまでにたくさん関わってきていましたし、そんな知識がある私がこんなことで悩むなんてとんでもないことだ…と思い込んでいました。
昔から「もし自分の子どもに何かしらの障害があっても私は勉強しているから大丈夫」って自信があったんです。が、その自信は子どもたちが産まれてから無残にもぼろぼろ崩れ落ちました(笑)
その時、自分の内面が嘘っぽい薄っぺらい人間に思えてしまったのです。
でも他人にはそんなことで悩んでいるってことを微塵も見せないようにしていました。
そんな無理に自分の不安を押し込んでいるもんですから、たまに襲ってくるネガティブに「うう~」とやられそうになるわけです。
SNSの友達の投稿を見て同じ月齢の子が我が子よりもはるか先に発達が進んでいるのを見てしまって
「何でうちの子は…」
なんてもう布団にくるまって寝ていたい気持ちにもなったものです。
でも、そんな私だって少しずつ変われました。
自分を包んであげてくださいね。
もし一人でうまくいかないんだ…!と悩んだらご連絡くださいね。
いつでもお待ちしています*